2014年06月26日
牡鹿半島、はまぐり堂。
牡鹿半島の「蛤浜(はまぐりはま)」に
「はまぐり堂」というカフェがあるというのを聞き
行ってきました。
はまぐり堂は築100年の古民家を使ったカフェです。
正直、行くまでは、あまり大きな期待をしないでいたものの
行ってみたら、今までで行った宮城のカフェのなかで
ナンバーワンくらい、私にとって心地よい場所になりました。
◇◆◇◆
今まで、たくさんのカフェに行っているうちに
私のなかで、「心地良いカフェ」の条件がみえてきました。
(あくまでも私個人の心地よさのものさしです)
それは・・・
①ロケーションが良いこと
②古い建物をセルフリノベーションしていること
③食べ物と器が凝っていること
④良い音楽があること
この4つ。
自然と「好きだ」と思える空間を拾い集めてみたら
この4つが私のなかでウェイトを占めていました。
◆◇◆◇
では、はまぐり堂はどうでしょう。
①ロケーション
「蛤浜」という浜にあるはまぐり堂。
歩いて1分。海があります。
この距離感だから、もれなく海を見下ろすこの風景が楽しめる!
のんびり、、、時間を忘れてくつろいでしまいました。
海+カフェ、最強です!
②建物。
4代続いた築100年の漁師の家がベース。
昔の人の営みと、現代人の感性が溶け込んでいます。
③食事と器。
いくつかあるメニューの中から
私達が注文したのは「はまぐりセット」と「鹿カレー」。
そして「はまぐりセット」
手前の海苔がついているのは海苔パン。
パンかおにぎりを選べます。
*メインディッシュはチキンと青菜。
響きも興味をそそる「鹿カレー」は
その名の通り鹿肉を使っています。
ここ牡鹿半島の鹿で「絹紅葉」というブランド鹿があるそうでそれを使っています。
ジビエ的な感じで匂いがあるのかなと思ったら、全くなし。
むしろ牛のような食感で驚きです。
食後には飲み物と小菓子もついていて
私は「かぼちゃのほうじ茶ラテ」をチョイス。
食後までほんとのんびりできました。
食事に使われていた器もぬかりなく素敵な雰囲気に食事をアシストしていました。
後日調べてみたら、この鹿カレーの器は山形県の芸術工科大学の
学生さんの作品のようです。どうりで、ぬくもりとセンスがある
個性的な器だなぁ。
④音楽
基本、波音が聞こえてきそうなロケーションを生かしつつ
邪魔にならない音量で聞こえてきたのは
クラムボン、ハナレグミ、ポラリス、原田郁ちゃん。
どれも私の大好物なシンガーばかり。
いつか、彼らのライブをここでやらないかなぁ。
そんな風景を想像しながら、さらにリラックス。
というわけで「はまぐり堂」、ワタシ的には◎です。
仙台東部の我が家から車で約1時間半。
石巻から30分。
もうちょい近かったら、しょっちゅう行ってしまうはず。
◆◇◆◇
食後はカフェの周りをお散歩しました。
実は、はまぐり堂のオーナーは震災でご家族を亡くされています。
この蛤浜も、壊滅的な被害を受けて2世帯のみが残されて
とても、つらい背景と風景の中に佇むお店です。
そういうことを考えはじめると、のんびりするはずのカフェどころでは
なくなってしまいます。だから、それはそれとしてしっかりと
心に受け止めつつも食事中はカフェと震災をあえて切り離し、
ひとつのお店として楽しんできました。
今後、この浜には学びの森のキャンプ場や
海ではシーカヤックなど、体験学習をできる施設が
できるようです。
カフェを中心に、ふるさとの浜の再生へ
これからも目を離せない場所になりそうです。
◎はまぐり堂→http://hamagurihama.com/cafe/
◎はまぐり堂の器 → http://fukukou.tuad.ac.jp/news/422.html
◎蛤浜再生プロジェクト→https://www.facebook.com/hamagurihama.project