2013年05月13日
南三陸ノート。
気仙沼から仙台へ帰る
道すがら、南三陸町を通りました。
映像では何度も見ていた
鉄骨だけ残った防災庁舎跡を
訪れました。
いやもう、ただただ
言葉を失くしました。
陸前高田に行ったときと
おんなじ気持ちになりました。
荒野の中にポツンと残る
骨組みだけになった建物に
海からの強い風が吹きつけては
はずれかかった鉄骨が
ガラーンガラーンと不規則な音を立てる。
寂しげに荒野に響くその音が
今でも耳から離れません。
◆◇◆◇
沿岸部の町には半紙を縁起物に
切り抜いて神棚に飾る「きりこ」という
文化があります。
それを大きなプラスチックの板で
再現し、もともと商店街があった
場所に店主の想いや復興への決意を
表現したサインボードとして家々の跡地に
立てられていました。
もとの街並みが分からない私にとっては
失礼ながらも「荒野」と表現してしまった
その風景に、この「きりこボード」が掲げられることで
その場所が途端に意味をもつ場所
命を吹き込まれた場所になりました。
コチラのサイトに、他の家々のきりこボードが
ていねいに掲載されていたのでリンクさせて
いただきます。
◆◇◆◇
その後
南三陸町さんさん商店街
という仮設商店街へ。
ホントは「きらきら丼」っていう
海鮮丼を食べたかったんだけど
おなかいっぱいで食べられず。
仙台から意外と近かったから
今度はぜったい食べに行くよー!
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「百聞は一見に如かず」
今回、気仙沼から南三陸へと旅をして
何度も頭をよぎったことば。
やっぱり実際に見聞きしないとわからないことって
たーっくさんあるんだな。
この旅で、見て聴いて感じたことはトクトクと
私の体に沁み込んでいると
そう思える旅でした。
Posted by みさき at 07:05
│震災、心の風景。